MUSIC
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LINER NOTE
本当は美しい普通
死を決心するのでなく
死ぬ気で生きて欲しい空に吸い込まれるように屋上へと
駆け上がっていく主人公。
「下駄箱から降る埃のような粉雪」
という歌詞があるが、
おそらく、本当は、粉雪のような埃に
過ぎなかったはずだ。それほど普通の景色が美しく見えるのは、
主人公の普通が普通ではなく、過酷だった証。星や鳥だった頃を思い出すと
言い聞かせながら、軽やかに登るのは、
天国ではなく生へと続く階段だと信じたい。